サイナスリフトセミナー
今度開催されるサイナスリフトセミナーの宣伝です。
サイナスリフトを成功させる考え方や方法をお話しします。サイナスリフトには歯槽頂アプローチと側方アプローチがあります。一般的には側方アプローチは明示野で作業がしやすくシュナイダー膜が破れた場合にも対処が楽です。また、インプラント埋入部の骨を破壊しないので、インプラント埋入時に損傷の無いプラットフォーム部での埋入が可能です。しかし口が開かないなどの場合や大きな隔壁、複雑な上顎洞形態の場合など側方からのアプローチが難しい場合は歯槽頂アプローチを行います。この場合インプラントの同時埋入を行わないのであれば術野を直視しながら側方アプラーチと同様のステップでサイナスリフトを行うことが可能です。また、この場合もシュナイダー膜が破れた場合はラテラルアプローチと同様の対処法でサイナスリフトを成功させることが可能です。
上のパノラマレントゲン写真は左右のサイナスリフトを行なった後にインプラントを埋入し、治療が終了した時点での状態です。この患者さんは顎関節症で開口量が少なく、ラテラルアプローチでのサイナスリフトが困難だったので、両側共クリスタルアプローチでサイナスリフトを行いました。