吉岡歯科医院
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昨日の仕事その1

この症例では上顎結節部の骨の骨質が著しく悪かったので、また、前方部に長いインプラントを埋入することが出来たので、上顎結節部より前方の左右第一大臼歯部にサイナスリフトとインプラント埋入を行いました。この部位は既存骨の厚みが薄く十分な初期固定を得ることが出来なかったので待時荷重としました。

注釈)この日の私の医院でのインプラント治療は上下顎のAll-on-4でした。All-on-4はリスボンのパウロ・マロが傾斜インプラントを用い、インプラント埋入した当日に固定式の仮歯を装着するというコンセプトにあり、インプラント本数については最低4本ということで、何が何でも4本のインプラントだけで済ませるという治療法ではありません。一般的に下顎は骨質が良好で十分な長さのインプラントを適応できる場合が多いので4本のインプラントでAll-on-4を行う場合が多いのですが、上顎は骨質が悪く、十分な長さのインプラントを用いることが難しい場合が多いので、6本から8本のインプラントを用いることが一般的です。日本口腔インプラント学会の治療指針でも上顎においては6本から8本のインプラントを用いることが推奨されています。