All-on-4はパウロ・マロが提唱したフルアーチのインプラント治療
All-on-4はパウロ・マロが提唱したフルアーチのインプラント治療で、インプラントを埋入手術した当日に固定式の仮歯を装着するという治療法で、インプラントの傾斜埋入を特徴としています。名称からすると、インプラントの使用本数は4本というイメージですが、実際は骨質が良く、骨量が十分ある下顎は4本のインプラントで行う場合が多いのですが、上顎については骨質が悪く、骨量が無いので6~8本のインプラントを使用することが一般的です。上顎のAll-on-4を4本で行う場合はザイゴマインプラントを用いる場合が多いです。
注釈)噛む力や骨質、骨量は個人によって様々ですが、日本口腔インプラント学会の治療指針などを参考にすると、上顎の無歯顎治療においては6~8本のインプラントを使用することが妥当です。一方、下顎については、第一大臼歯までの修復であれば4本のインプラントでも可能ですが、第二大臼歯まで修復するのであれば6本のインプラントを用いることが妥当なインプラントの本数だと考えられています。