吉岡歯科医院
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上顎All-on-4ケースで基底結節部のインプラントに即時負荷をかける場合

上顎All-on-4ケースで基底結節部のインプラントに即時負荷をかける場合において初期固定が得られない場合はインプラントの先端をわずかに蝶形骨に食い込ませると初期固定を得ることができます。

注釈)上顎のAll-on-4において、後方の傾斜インプラントの埋入ポジションは第二小臼歯と第一大臼歯の中間点がベストだと言われています。しかし、日本人の場合上顎洞の張り出しが前方まで及んでいる場合が多く、上顎の4本のインプラントだけでは力学的に無理がある場合が多いのが実情です。その場合、上顎結節部に骨がある場合は上顎結節を利用します。しかし、上顎結節部は骨量があっても内部の骨はスカスカでインプラントの即時荷重に耐えられない場合がほとんどです。そこでインプラントの先端部を固い骨に食い込ませて初期固定を得てAll-on-4に組み込みます。この場合は、上顎結節部にインプラントを安全に正確な位置に埋入する為にはコンピューターサージカルガイドを使うことが安全上必須事項となります。