無歯顎フルアーチ即時負荷システムの講習会
ストローマンインプラントを使用した無歯顎フルアーチ即時負荷システムの講習会の宣伝です。
当院ではインプラントメーカー各社のインプラントを使用してAll-on-4を行なってきました。ストローマンインプラントはボーンレベルインプラントが発売当初からAll-on-4を行なってきましたが、当初はテーパードインプラントが無かったり、高トルクでの埋入を行うとインプラントマウントがインプラントに食い込んでしまい外れなくなるなどAll-on-4には向いていないインプラントでしたが、その後、BLTが発売されSRAアバットメントが発売になり、全てのインプラントのインプラントマウントが新タイプに変更になり、長いインプラントも発売になり、現在ではAll-on-4に対して十分なソリューションが整備され、特に、直径の小さいSRAアバットメントの発売など、他のメーカーには無い様な便利で有効な製品も発売されています。世界No1シェアを誇る歴史あるインプラントメーカーのインプラントで行われるAll-on-4は従来の歴史あるテッシュレベルインプラントに変わって次世代のストローマンインプラントの姿であると期待できます。今回はストローマンインプラントでAll-on-4を行おうと考えている先生方にAll-on-4の考え方の基本を学んでいただくセミナーです。ストローマンユーザーでAll-on-4をやってみたい先生や、他メーカーからストローマンに乗り換えたい先生などは是非、御参加下さい。
以下の写真は上顎はNobelBiocare 社のアクティブというイスラエルデザインのインプラントです。日本人の骨質は皮質骨の厚さが薄く、海面骨部分は脂肪髄というか、骨梁に乏しい場合が非常に多いのでインプラントがインテグレーションしていても、実際にはネック部と先端部しか十分なインテグレーションが起きていない場合が多いのです。
このインプラントは内部ネジ穴が切ってある中空部分では無く、その下の先端部方向の内部までチタンで埋まっている部分との境界付近で破折してきました。ブローネマルク時代のアウターヘックスであれば、ネジが折れるか、アバットメントスクリューが折れるか、アバットメントが壊れていて、インプラント本体は保護されていたかもしれません。
そういう訳で、インプラントに荷重がかかった時、インプラントの一部の部分に荷重が集中します。ブラキサーやクレンチャーも多い日本人ですが、口腔内容量が小さいので舌房確保のためにフレームも薄く作る必要があり、コバルトクロムのフレームでも咬合力で微妙にたわんでしまいます。咬合力をフレーム全体で均等に受け、それぞれのインプラントに荷重を均等に割り振ることが難しいのが実情です。
パウロ・マロはブローネマルクインプラントの先端部を尖らせてAll-on-4用のインプラントを開発しましたが、実際は過去のブローネマルクインプラントの遺産を引き継いでいて、いろいろな問題があります。
この症例で下顎のAll-on-4に使用されているインプラントはストローマン社のBLTインプラントです。インプラント本体に十分な肉厚が与えられていますし、素材自体もロキソリッドで純チタンのインプラントより強度が上がっています。
元々、ゼロからAll-on-4を行うため設計開発されたインプラントなので、過去からの、他社の経験など、いろいろなノウハウが盛り込まれている最新式のインプラントです。
今回のセミナーでは歴史と実績があり、多くの歯科医師が使用しているストローマンインプラントでAll-on-4行う為のAll-on-4の基本的な考え方をお話しします。