吉岡歯科医院
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無歯顎フルアーチ即時負荷システムの講習会

ストローマンインプラントを使用した無歯顎フルアーチ即時負荷システムの講習会の宣伝です。

当院ではインプラントメーカー各社のインプラントを使用してAll-on-4を行なってきました。ストローマンインプラントはボーンレベルインプラントが発売当初からAll-on-4を行なってきましたが、当初はテーパードインプラントが無かったり、高トルクでの埋入を行うとインプラントマウントがインプラントに食い込んでしまい外れなくなるなどAll-on-4には向いていないインプラントでしたが、その後、BLTが発売されSRAアバットメントが発売になり、全てのインプラントのインプラントマウントが新タイプに変更になり、長いインプラントも発売になり、現在ではAll-on-4に対して十分なソリューションが整備され、特に、直径の小さいSRAアバットメントの発売など、他のメーカーには無い様な便利で有効な製品も発売されています。世界No1シェアを誇る歴史あるインプラントメーカーのインプラントで行われるAll-on-4は従来の歴史あるテッシュレベルインプラントに変わって次世代のストローマンインプラントの姿であると期待できます。今回はストローマンインプラントでAll-on-4を行おうと考えている先生方にAll-on-4の考え方の基本を学んでいただくセミナーです。ストローマンユーザーでAll-on-4をやってみたい先生や、他メーカーからストローマンに乗り換えたい先生などは是非、御参加下さい。

All-on-4を売り出したのはNobelBiocare社でパウロ・マロの考えでは無歯顎症例の内、通常のAll-on-4で対応が可能なのは全体の85%で残りの15%はザイゴマインプラントを使用するか大掛かりな骨移植が必要とのことでした。

下の写真はザイゴマインプラントを使用したAll-on-4で、補綴物装着直後と6年経過したレントゲン写真です。臨床的には問題は起こっていないのですが、NobelBiocare社のインプラントは骨幅が少なかったり、付着歯肉が少ない場合、骨吸収が多いように感じています。これはタイユナイトという表面性状の影響なのか?他のファクターが原因なのか?完全にはわかりません。

私がリスボンのパウロ・マロのクリニックで研修したのは2005年ですが、スピーディーグルービーが薬事承認を通過して販売されたのは2008年だったので、その間、NobelBiocare社ではリプレイスやブローネマルクなどの先端部の食い込みが悪いインプラントを使用したり、Biomet3iやBioHorizons社のインプラントを用いてAll-on-4を行なってきました。その後、スピーディーグルービーを使用してAll-on-4を行なったのですが、分かったことはスピーディーグルービーが意外なほど万能なインプラントでは無いということです。他のインプラントでも骨の状態と、それぞれのインプラントの特性を理解していれば、パウロ・マロが開発したスピーディーグルービーに遜色無いばかりか、ザイゴマインプラントを使用しなくても、即時負荷でフルアーチの固定式テンポラリーを装着することが可能です。

今回は歴史と実績があり、多くの歯科医師が使用しているストローマンインプラントでAll-on-4行う為のAll-on-4の基本的な考え方をお話しします。