バイオホライズンインプラントのセミナーを行います
2015年12月6日に当院でバイオホライズンインプラントのセミナーを行います。バイホライズンインプラントはレーザーロックというインプラント周囲炎を抑制するシステムを持つインプラントですが、非常に貧弱な骨質でも確実に強固な初期固定を得ることができるマクロデザインを有したインプラントです。また、ノーベルバイオケア社のマルチユニットアバットメントと互換性のあるアバットメントを純正で供給しており、フルアーチを連結するAll-on-4形式の即時負荷に対して最高のパフォーマンスを発揮することが可能なインプラントです。当日は、この即時負荷、All-on-4に重点を置いた講演を行う予定です。以下の症例はバイオホライズンインプラントを用いてインプラント埋入同時GBRを行なった症例です。
側切歯にはパーフォレーションによる歯根吸収と骨吸収が認められます。
根尖部には瘻孔からの排膿が認められます。
GBRを成功に導く為には、抜歯と搔爬を行い、創が治癒するのを待ちます。
軟組織は治癒しています。
欠損部に対して水平切開と垂直切開を加えます。この症例では欠損遠心部の歯間乳頭を作りたいので、最終的には弁の縫合位置を歯冠側にずらして縫合するので垂直切開を45度に設定し、犬歯の歯頸部が露出することを防ぐ為、犬歯の正中からわずかに近心にずらした位置に切開ラインを設定しています。
近心には垂直切開を加えません。粘膜骨膜弁を剥離すると、以前歯根があった場所には不良肉芽が存在します。
ダイセクターなどの先が尖った剥離子や鋭匙を用いて骨面上にある軟組織を徹底的に取り除きます。
骨面上の軟組織を取り除いた状態です。
ここでは、ストローマン社のゴニックスシステムを用いてコンピュータサージカルガイドを用いてインプラントホールを形成しました。
インプラントを埋入しました。インプラントのプラットフォームは唇側に最終的に骨が出来る位置の3~5mmの位置に埋入します。
背の高いヒーリングアバットメントを装着しました。
GBRを行うのにあたり、唇側にスペースを確保する為、骨折用プレートを設置しました。
自家骨と骨補填材の混合物を血餅で練って欠損部に設置します。
バリアメンブレンを歯根に接触しないように1mm以上離れた位置に設置します。
縫合が終わった状態ですが、遠心部は高い位置に縫合しました。弁はゴアテックス糸(白い糸)4-0で水平マットレス縫合を行なった上で、細いモノフィラメント糸で単純縫合を行います。
補綴物装着時のデンタルレントゲン写真
補綴終了時の口腔内写真