治療方針を学ぶ

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使用するインプラントの数について

人には永久歯が32本あり、その内4本は親知らずです。通常は28本の歯牙で噛んでいます。歯の機能は食事を食べることだと考えられていましたが、近年の研究で歯をくいしばることによって、幸福ホルモンが分泌されストレスが緩和されることが分かってきました。歯をくいしばることをブラキシズムとかクレンチングといいますが、その力は食事をする時に歯にかかる力の数倍の力がかかることが分かってきました。

数少ないインプラントでは食事中にかかる力だけで無く、夜間などの無意識の時間帯にくいしばる過大な力がインプラントにかかり、オッセオインテグレーションが破壊され、インプラントが脱落したり、インプラントや冠、アバットメントやネジが破損することがあります。ここでは、症例に応じて必要なインプラントの本数を考えます。

部分的なインプラント

歯が部分的に無くなって食事が不自由になった患者さんは、最後に歯が無くなった部位にインプラントを埋入すれば問題が解決すると考え、その場所に最小本数のインプラントを埋めれば問題が解決し、快適に咬めるようになると考えることが一般的です。

しかし、歯が無くなった口腔は正しい咬合高径を失っていたり、中心位が狂っていたり、対合歯が挺出していたり、咬合平面が狂っていたりして、単に欠損部に失った歯の数のインプラントを埋めれば済むという話では解決しないことが多いのが実情です。ここでは部分欠損に対する治療方針を考えます。

歯が無くなった顎の骨の変化

歯が無くなると同時に歯を支えている歯槽骨が無くなります。歯槽骨は歯の歯根膜によって維持されていますので、歯根膜が無くなれば骨が大幅に吸収して減ってしまうのです。

そこでインプラントで無くなった歯の機能と外観をする場合において、以前歯牙が埋まっていた位置の歯槽骨は既に吸収していて同じ場所にインプラントを埋めることは不可能なのです。ここでは骨が吸収した場合のインプラント治療について考えます。

インプラントを埋める為に十分な量の骨が無い場合

インプラントの寿命という点から考えると、インプラントの長さが10mm以上と10mm以下では生存率が大きく異なるという報告があります。つまり、10mm以上のインプラントを使用できれば、そのインプラントは長持ちするし、10mm以下のインプラントしか使用できない場合はそのインプラントは長持ちしない確率が高くなるということです。しかし、骨の量が少ない場合は10mm以上のインプラントを使用できません。そこで、どのような手段を講じて、この問題を克服するかを考えます。

審美性観点からのインプラント治療

健康的な笑顔とは綺麗な歯の存在だけで無く、歯肉の存在が重要です。上唇と歯の間に歯間乳頭と呼ばれる歯肉がチラッと覗いているお口が若さの証でもあるのです。しかし、歯牙を失い吸収して萎縮した歯槽骨に対して、そのままインプラントを埋入しただけでは上唇と歯の間に歯間乳頭と呼ばれる歯肉を確保することは出来ません。ここでは、健康的な歯間乳頭を獲得する為の手段を考えます。

低侵襲手術に対する考え方

インプラント手術は骨に穴を開けて、インプラントを埋め込む手術です。骨に穴を開けるということから痛いとか、怖いというイメージがあるかもしれませんが、適切な手術を行えば、決して怖い手術ではありません。

現在では低侵襲を謳ったドリルを使用しない手術や無切開、フラップレス、ソケットリフト、抜歯同時埋入即時負荷などを宣伝文句にした歯科医院がありますが、これらの手術は全ての症例に応用できるような手術ではありません。これらの手術によって十分な治療効果を得ることが出来なかったり、インプラントの脱落、上顎洞炎などの合併症が問題になっています。ここでは、あるべき低侵襲手術の考え方と手法を考えます。

オッセオインテグレーションを喪失する理由

現在のインプラントは進化しほとんどの場合オッセオインテグレーションを獲得することができます。しかし、いくらインプラントが進化しても、そのインプラントを支える骨が吸収したり、細かいヒビが入ってオッセオインテグレーションを失うことがあります。ここでは、どのようにしたらインプラントが長期にオッセオインテグレーションを維持できるかを考えます。

長期使用に問題が出ないインプラント治療

インプラントは骨とオッセオインテグレーションを獲得している間は通常は快適に使用することができます。しかし、他の部位の歯牙が問題をおこしたり、インプラントにジョイントされたアバットメントや補綴物が破損した場合には、追加のインプラント埋入や過去の治療の修理などが必要になります。これらの問題を最小に抑え込む為にはどうしたらら良いのか?を考えます。