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治療例から学ぶ

上顎崩壊症例(3)

ブリッジ全体が動揺したケース

術前

上顎の前歯部の審美的修復をブリッジで行った場合、時間が経過してブリッジを再生しようとしても、支台歯の破折、二次カリエス、コアの脱離、根尖病巣などで以前の支台歯を使用して、同一の設計で、もう一度ブリッジで修復できる確率は低いです。

パノラマレントゲン写真

この症例は右上大臼歯の二次カリエスでブリッジの支台歯としての機能が無くなり、ブリッジ全体が動揺するようになりました。バイトが深くなり、上顎前歯部のセラミックは破折しています。

術前口元
術前前方面観
術前アンテリアガイダンス
術前右側方面観
術前左側方面観

術前口元
術前前方面観
術前アンテリアガイダンス
術前右側方面観
術前左側方面観

術前上顎咬合面観
術前上顎咬合面観
下顎大臼歯は咬耗が著しく進行

手術過程

パノラマレントゲン写真

手術写真

手術写真

手術写真

手術写真

手術写真

手術当日に仮歯装着

術前上顎咬合面観
手術当日に仮歯が装着された口元
術前上顎咬合面観
手術当日に仮歯が装着された前方面観
(この時点では臼歯部は一切咬合させないことが重要)

手術当日に仮歯が装着された状態のアンテリアガイダンス
手術当日に仮歯が装着された状態の右側側方面観
手術当日に仮歯が装着された状態の左側側方面観

手術当日に仮歯が装着された状態のアンテリアガイダンス
手術当日に仮歯が装着された状態の右側側方面観
手術当日に仮歯が装着された状態の左側側方面観

手術当日に仮歯が装着された状態の上顎咬合面観
手術当日に仮歯が装着された状態の上顎咬合面観
手術当日に仮歯が装着された状態の下顎咬合面観
手術当日に仮歯が装着された状態の下顎咬合面観

パノラマレントゲン写真

10ヶ月経過

パノラマレントゲン写真

10ヶ月経過しましたが、左上に埋入したインプラントの1本がオッセオインテグレーションを獲得できなかったので、インプラントを撤去し、再度、新しいインプラントを埋入することにしました。撤去したインプラントはZIMMER-BIOMET社のT3インプラントで、新たに埋入するインプラントは立体構造が複雑でネジ山が高いノーベルバイオケア社のノーベルアクティブインプラントを2本追加しました。

パノラマレントゲン写真
パノラマレントゲン写真

手術写真
手術写真

手術写真

2mmのパイロットドリルでフラップレスでインプラントホールを形成します。

手術写真

少量の歯肉剥離を行い最終ドリルでインプラントホールを形成します。

手術写真

明示野でインプラントを埋入します。

パノラマレントゲン写真
6ヶ月後に追加したインプラントのオッセオインテグレーションの獲得を確認したので最終補綴の準備を進めます。

パノラマレントゲン写真
インプラントのアバットメントに印象用コーピングを装着し印象を採得しました。この印象は最終印象では無く、印象用のコバルトクロムで鋳造した患者さん個人の為の印象用フレームを製作する為の印象です。印象用コーピングを装着した際に、印象用コーピングがアバットメントに完全に装着されていることをパノラマレントゲン写真で確認してから印象採得を行います。

パノラマレントゲン写真
技工所に発注したコバルトクロムで鋳造された印象用のフレームが出来上がってきたので、パノラマレントゲン写真で印象用コーピングが浮いていないことをパノラマレントゲンで確認した後、鋳造印象用フレームと個々の印象用コーピングとをパターンレジンで固定し、上からシリコン印象材でオーバーインプレッションを行います。

パノラマレントゲン写真
メタルフレーム試適
前回埋入したT3インプラントがオッセオインテグレーションを獲得できなかったので2本のインプラントを埋入しましたが、今度は2本ともオッセオインテグレーションを獲得できましたが模型を製作すると2本のインプラントが近接しすぎているので近心のインプラントはスリープにしました。

最終補綴物装着

パノラマレントゲン写真
レントゲン写真

最終補綴物装着時の口元
最終補綴物装着時の正面観
最終補綴物装着時の正面観
最終補綴物装着時のアンテリアガイダンスの状態
最終補綴物装着時の右側方面観
最終補綴物装着時の左側方面観

最終補綴物装着時の口元
最終補綴物装着時の正面観
最終補綴物装着時の正面観
最終補綴物装着時のアンテリアガイダンスの状態
最終補綴物装着時の右側方面観
最終補綴物装着時の左側方面観

最終補綴物装着時の上顎咬合面観

最終補綴物装着時の下顎咬合面観

リスク・副作用、費用について

リスク・副作用

この症例も骨が少ない場合の典型的な治療パターンです。短いインプラントを数多く埋めて前歯部は連結して即時負荷、上顎結節部は即時負荷せずにスリーピングとしました。この症例では動揺が無かった左上の第二大臼歯を仮歯と連結しましたが、結果として残存歯の隣のインプラントはオッセオインテグレーションを獲得することができませんでした。

今思うと、手前のインプラントは連結せずにスリープしておけば問題なかったかもしれませんが、その部位には2本のインプラントを追加埋入しました。追加したインプラントは2本ともインテグレーションしましたが、両方とも補綴に組み込むと、インプラントが近すぎて歯磨きが出来ないので、手前のインプラントはスリーピングとしました。

費用

上顎360万円